中部大会観戦記

 

7月3日、第23回中部障がい者水泳選手権大会が愛知県口論議運動公園プールで行われた。この大会には、リオ・デ・ジャ%e4%b8%ad%e9%83%a8%ef%bc%91ネイロパラリンピック代表に内定した選手が4名出場。それぞれ圧巻の泳ぎを見せ、会場を大いに沸かせた。代表選手の他にも、好記録を残そうと数多くの選手がエントリーし、計128組ものレースが行われた。随所で熱戦が繰り広げられた今大会は盛況のうちに閉幕した。

 

まず初めに会場をどよめかせたのは、女子400m自由形に出場した北野安美紗(S14/個人)だ。スタートに成功し序盤から独走態勢に入ると、最後までスピードは衰えることはなく、なんと「M3」(*)における大会新記録のタイム(4分58秒45)でフィニッシュ。代表選手ではない北野だが、圧巻の泳ぎで存在感を放った。

続いて男子400m自由形には、リオパラリンピック代表選手の中島啓智(SM14/花見川SC)が登場。圧倒的なスピードでフィニッシュすると、4分17秒65の「M4」(*)における日本新記録を叩き出した。目標タイムを『4分20秒以内』に設定していたという中島は、この結果に満足した表情を見せた。このレースでは、『300m以降も体力がもった』ことが功を奏し、好タイムにつながったと振り返った。次の種目、女子200m個人メドレーでは同じくリオパラリンピック代表選手の森下友紀(SM9/千葉ミラクルズ)が登場した。得意のバタフライでタイムを伸ばした森下は、SM9における大会新記録(2分56秒88)を樹立。しかし本人は、この記録に満足のいかない表情を見せた。『後半はバテてしまって、スピードを出すことが出来ませんでした。ちょっともどかしいなと。本当はもっと良いタイム、54秒くらいは出したかったなという気持ちがあります』。この大会で得た悔しさを胸に、今後更なる躍進を見せてくれることを期待したい。

午前の部の後半に行われた男子50m平泳ぎでは、廣田真一(SB14/大阪およごう会)が出場。リオパラリンピック代表選%e4%b8%ad%e9%83%a8%ef%bc%92手の廣田には、他を圧倒する泳ぎが期待されたが、村松諒(SB14/ぺんぎん村)に競り負けまさかの2位に終わった。レース後、廣田は『悔しい』と心境を率直に吐露した。『モチベーションを上手く保てなかった』ことが敗因となってしまったと振り返り、今後はメンタル面の改善を施すことを誓った。

 

 午後の部の種目である男子200m自由形と男子100m自由形に出場したのは、4名の代表選手のうち最後に登%e4%b8%ad%e9%83%a8%ef%bc%93場した坂倉航季(S14/個人)だ。『待ち時間が長く、体が思うように動かなかった』という坂倉だが、どちらの種目においても素晴らしい泳ぎを披露し、好タイムを記録した。パラリンピックに向けて、『メダルを取れるか分からないが、ベストを尽くして頑張りたい』と語った。

 

リオパラリンピックを控え、その代表選手の活躍により、大きな盛り上がりを見せた今大会。彼らのパフォーマンスは、他の選手にも刺激を与えたはずだ。7月17、18日には横浜国際プールにて2016ジャパンパラ水泳競技大会が行われる。この大会においても、今大会のような熱戦が繰り広げられることを期待したい。

注記:第23回中部障がい者水泳選手権大会のプログラムにある障害区分の表記は以下の通りです。

障害区分

S1~S10:肢体不自由、S11~13:視覚障害、

S15:聴覚障害、M1~M6:知的障害者

知的障がい者クラス分け ( S14 )

M1:9才以下、M2:10~12才以下、M3:13~15才以下、M4:16~18才以下

M5:19~34才以下、M6:35才以上

記:広報インターン 小澤 光市(慶應義塾大学慶應スポーツ新聞会)